世界史のお勉強②
世界史知識ゼロの日本史専攻の私とバリバリ理系の主人が最近世界史関連を勉強する際の指針にしている出口さん。
この出口さんが半藤一利さんと本を出したと聞いて買ってみました。
「世界史としての日本史」
半藤一利さんといえば“昭和史”が私にとっては衝撃でした。
1933年 国際連盟脱退,1936年 ニ・ニ六事件,1937年 盧溝橋事件 といった記号としての戦争。
原爆投下,神風特攻隊,はだしのゲン,火垂るの墓・・・といった悲劇としての戦争。
戦争は悲しい,いけない・・・じゃあ,なぜそんな”悲劇の戦争”を少し前の日本人はおこしてしまったのか。
歴史の教科書ではわからない戦争に至るまでの流れをStoryとして教えてくれました。
この2人の本といえば,読んでみたくなるわけで。
しかも,日本史しか知識のない私が世界史を学ぶには“世界史としての日本史”というタイトルはなんとも魅力的で。
第2次世界大戦あたりをメインに2人の対談形式で世界の中で日本がどんな状態だったか話される。
一つのテーマについて世界史・日本史2つの視点から深く説明される本ではなく,あくまで入門書レベルですが,
・世界がどういう流れで日本も巻き込まれたのか
・また日本がこんな状態だった時に一方世界はどんな状況だったのか
を理解しないと,日本史的な出来事を本当に理解しているとはいえないな~と痛感させられた1冊です。
こういうことを知れば知るほど,なんで高校の歴史って“日本史”“世界史”っていう区分だったんだろうって不思議になる。
日本史でもっと世界の流れや世界の中の日本も扱ってくれれば・・・
高校生の私が“カタカナの名前覚えられないから日本史にしよう”じゃなくて世界史を専攻していれば・・・
と思いながらも,“でも歴史って社会人になってからも本で学び直しできるからよかった”と思いつつ。
そして,今回も
世界史の専門家ではないのに圧倒的な知識量の出口さんに驚かされ,
「飯・風呂・寝る」⇒「人・本・旅」へ,しっかり勉強しなさいよ,という言葉に激励され,
出口さんの紹介図書をメモするのでした。
世界のなかの日本を知る中のブックガイドの中でヒトラー関係の良書がたくさん紹介されていたので、“アドルフに告ぐ”で予習したヒトラー,ナチスあたりを少し読み深めるのが宿題です。